75歳以上で運転免許証を更新する場合、更新手続前に認知機能検査の受検と高齢者講習等の受講が必要なのは知っていたが、70歳以上74歳までの更新時にも、ひと手間かかるのは知らなかった。
それは、「高齢者講習」というもので、警察ではなく事前に予約した教習所で受けるのだそうだ。
75歳以上の場合は、「高齢者講習」の前に認知機能検査(30分・750円)を受検することになる。
歳を重ねるといろいろたいへんなのである。
講習の内容
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内容 |
時間 |
手数料 |
小型特殊免許のみを お持ちの方 |
70~74歳 |
双方向型講義、運転適性検査 |
60分 |
2,250円 |
75歳以上 |
第3分類 |
第2分類 |
双方向型講義、運転適性検査、個別指導 |
120分 |
4,450円 |
第1分類 |
上記以外の免許を お持ちの方 |
70~74歳 |
双方向型講義、運転適性検査、実車 |
120分 |
5,100円 |
75歳以上 |
第3分類 |
第2分類 |
双方向型講義、運転適性検査、実車、個別指導 |
180分 |
7,950円 |
第1分類 |
※ 75歳以上になる方は、上記の講習の前に認知機能検査(30分・750円)を受検していただきます。
※ 75歳以上の方は、認知機能検査の結果によって講習内容が変わります。
「記憶力・判断力に心配ありません」と判定された方は第3分類、「記憶力・判断力が少し低くなっています」と判定された方は第2分類、「記憶力・判断力が低くなっています」と判定された方は第1分類となります。
ただ、面白いのが、「こんなの受けたくないぞ、俺は自信をもって運転できる」という人のために、「チャレンジ講習」なるものが存在する。
以下は神奈川県警の説明
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チャレンジ講習等のご案内
チャレンジ講習とは、コースにおける自動車等の運転をすることにより、加齢に伴って生ずる身体の機能の低下が自動車等の運転に著しい影響を及ぼしているかどうかについての確認を行う講習です。
この講習で、自動車等の運転に著しい影響を及ぼさないことが確認できた場合は、「特定任意高齢者講習(簡易)」を受講すると、「高齢者講習」が免除されます。(ただし、失効手続きの場合を除きます。)
受講の要件、方法
免許証の有効期間が満了する日における年齢が70歳以上の方が受講できます。
(有効期間の満了日の1年前から受講可能ですが、75歳以上の方はチャレンジ講習受講前に認知機能検査を受検する必要があるため、満了日の6か月前からとなります。また、有効期間の満了日における年齢が75歳以上の方のうち、認知機能検査の結果の数値が76点以上の方に限ってチャレンジ講習が受講できます。)
県下の指定自動車教習所で実施しています。(約30分。うち実技が約10分。)手数料は2,660円です。
チャレンジ講習に合格(実車走行の基準を達成)した場合は、「特定任意高齢者講習(簡易)」(1時間、手数料1,800円)を受講すると「高齢者講習」が免除されます。
ただし、チャレンジ講習に不合格(実車走行の基準に達しない)の場合は、改めて「高齢者講習」を受講するか、再度チャレンジ講習を受講していただくかのどちらかになります。
「特定任意高齢者講習(簡易)」は「チャレンジ講習受講結果確認書」の交付日から6か月以内で、有効期間満了日前の6か月以内に受講しなければいけません。
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チャレンジ講習の内容は、警察庁HPにあった。
https://www.npa.go.jp/pdc/notification/koutuu/menkyo/menkyo20130729-3.pdf
100点満点で減点方式。
70点以上が合格となる。
教習所コース走行であるが、パイロンスラロームがある。
走行時間測定区間における走行時間が基準時間(路面乾燥時14秒、路面湿潤時15秒)を超過した場合、1秒超過毎に3点減点となるというのだから、熱くなる人も出そうである。
(走行は2回行い、良い方を採用する。パイロン接触してパイロンが動いたら30点減点。)