生きている間に起きたことメモ

現役引退組のひとこと

自滅していく経営トップたち

最近結構驚いたのは、大企業ENEOSの会長の辞任理由である。

今年8月、石油元売り最大手・ENEOSホールディングス代表取締役会長を務めていた杉森務氏(66)が、突如辞任を表明。

ENEOSは、一身上の都合で辞任で逃げようとしていたが、今時の週刊誌がこんなネタを逃すはずはなく、何が起きたのかを暴露してしまった。

それによれば、沖縄の得意先である石油販売会社の幹部らとともに、沖縄県那覇市の中心部にある歓楽街・松山の高級クラブに来店し、隣に座った初対面の30代女性ホステスを触ったり、胸を触っただけではなく、彼女の肩に手を回し、その腕で強引に首を絞めるような格好で唇を奪った際に、相手を骨折させていたというのである。

杉森氏は日本経団連の副会長や石油連盟の会長、ENEOSの会長など要職を歴任してきた財界の大物。その剛腕で業界の再編を主導してきただけに、石油元売り業界では知らない人はいないとも言われる人物だそうだ。

それが一時の興奮に負けて、他人に乱暴狼藉なんて完全な自滅行為である。

この事件が明るみになってしまった後、ENEOSは「人権尊重、コンプライアンス徹底を経営の最優先事項と位置付けているにもかかわらず、今回の一部報道にあるとおり、元会長自らがこれに背く行為を行ったことは、極めて遺憾です」と発表。

 

こんなことが平気で起きるのが今の時代なのか。

「元祖くず餅」などで知られる老舗和菓子店「船橋屋」渡辺雅司社長が辞任した。

これも辞任の理由がすごい。

都内で信号無視して降参店に侵入し、ぶつけた相手に対し、恫喝し、かつ相手の車を蹴飛ばしたのだそうだ。

船橋屋は、公式サイトで「事故並びに現場での対応は概ね事実であり、弊社としても到底容認できるものではないと考えており、事故のお相手の方には深くお詫び申し上げます」と謝罪していた。

 

もう一つは、少し感じが違うが、これも自滅であろう。

1958年創業の老舗アウトドアブランド企業「スノーピーク代表取締役社長の山井梨沙氏(34)が9月21日、電撃辞任した。

女性社長自らが既婚男性との交際・妊娠を理由に辞任を申し出たという。

同社は〈当社代表取締役社長執行役員である山井梨沙から、既婚男性との交際及び妊娠を理由として、当社及びグループ会社の取締役の職務を辞任したいとの申し出がありました。本日、当社はその辞表を受理し、臨時取締役会にて、現在代表取締役会長執行役員である山井太が本日付にて代表取締役社長執行役員を兼務することを決議いたしました〉と発表した。

 

こういったいわゆる仕事ができるであろう人たちが、自滅していく理由はなんだろうか?

それとも日本の企業経営幹部はこう言った事件を起こしてきたが、文春や文春や新潮が無く、周りがうまく隠してきていたのであろうか?