生きている間に起きたことメモ

現役引退組のひとこと

トヨタ生産方式の身勝手

日野〜ダイハツ豊田自動織機トヨタグループで明らかになる不正。

トヨタ生産方式とは、本体は傷つかずに子分に悪事をして開発をさせ、自身が儲かる生産方式のようだ。

本体はないごともなかったようにテレビCMを継続している。

悪事が起きても本体は直接は責任を取らないのでリスクは少ない。

豊田自動織機での不正が明らかになったタイミングで、トヨタは「トヨタグループビジョン説明会」を2024年1月30日に開催。

グループ内における不正問題について「私自身が責任者として、グループの変革をリードしてまいります」と岸田首相のような発言。

 具体的な豊田章男会長の行動としては、毎年6月に開催されるグループ会社17社の株主総会にすべて出て「株主の立場」としての目線で見ていくとのこと。

これでは、余計に各社の現場サイドは上に不具合を上げないように上げないようになっていくということが理解できないようだ。

トヨタグループ17社、未来への指針となる「ビジョン」と「心構え」を共有 | コーポレート | グローバルニュースルーム | トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト

 

会長コメント

トヨタグループの原点は、『多くの人を幸せにするためにもっといいモノをつくること』、すなわち『発明』にあります。『次の道を発明しよう』。このビジョンのもと、一人ひとりが、自分の中にある発明の心と向き合い、誰かを思い、技を磨き、正しいモノづくりを重ねる。互いに『ありがとう』と言い合える風土を築き、未来に必要とされるトヨタグループになる。本日、私たちの原点とも言える、この産業技術記念館で、そう誓い合いました」


トヨタグループビジョン

「次の道を発明しよう」

「心構え」としては以下を掲げています。
 ・誰かを思い、力を尽くそう。
 ・仲間を信じ、支えあおう。
 ・技を磨き、より良くしよう。
 ・誠実を貫き、正しくつくろう。
 ・対話を重ね、みんなで動こう。

ーーー
トヨタグループの新たな「ビジョン」と「心構え」
このようなビジョンと心構えを掲げたうえで説明会に登壇した豊田章男会長は、1895年豊田商店の設立されたトヨタグループの系譜図を背景に「誰かを思い、学び、技を磨き、モノをつくり、人を笑顔にする。発明への情熱と姿勢」をトヨタグループの原点であると語りました。
 またその後の自動車産業については次のように述べています。
自動車産業が発展し、グループ各社が成功体験を重ねていく中で、大切にすべき価値観や物事の優先順位を見失う。恥ずかしながら、そんな状況が発生してまいりました。
 最初にその事態に直面したのが、他でもないトヨタでした。『もっといいクルマ』をつくる。それよりも、台数や収益を優先し、規模の拡大に邁進した結果、リーマン・ショックにより、創業以来はじめての赤字に転落し、自動車産業をお支えいただいている多くの方々に、ご迷惑をおかけすることになりました。
 さらには、世界規模でのリコール問題により、最も大切なお客様の信頼を失うことにもなりました。
 私は『このとき、トヨタは一度つぶれた会社だ』と思っております。
 そこから私自身のすべてをかけて仲間とともに、ようやく『クルマ屋』と言えるところまで立て直してまいりました。
 また日野自動車ダイハツ工業豊田自動織機の相次ぐ不正により、お客様をはじめ、ステークホルダーの皆様にご迷惑、ご心配をお掛けしておりますことを深くお詫び申し上げます」(一部抜粋)
トヨタグループの系譜
 そんなトヨタを「クルマ屋」に戻した豊田章男会長は、今回のグループ内における不正問題について「私自身が責任者として、グループの変革をリードしてまいります」と語り、グループ全体の結束を今一度束ねる役目になると話しています。
 具体的な豊田章男会長の行動としては、毎年6月に開催されるグループ会社17社の株主総会にすべて出て「株主の立場」としての目線で見ていくと。
 また一連の不正に共通点として「上下関係や役職などとのコミュニケーション不足」が挙げられています。
 これに関連してグループ17社が集まった会では「肩書ではなく役割が大切」ということで、上下関係なく意見の言い合えることが重要だと言い、豊田章男会長は「この会でも若手から意見が出たという環境になった」(豊田章男会長)と語っていました。
マスタードライバー制度を提案する豊田章男会長
 さらにはトヨタやレクサスブランドのマスタードライバーも務める豊田章男会長ならではのアイデアとして、不正が発覚した日野・ダイハツ豊田自動織機に対して「マスタードライバー」をつくるように提案。
 マスタードライバーの件について豊田章男会長は「いまからフォークリフトや大型免許は取れません。軽自動車の乗り味を判断するのもしませんが、不正を起こした各社にはその会社の強みを生かした人選をしたマスタードライバーを出して欲しいです」と語っています。
 このようにトヨタグループの歴史や強みを振り返り、一連の不正問題により1度立ち止まることをグループ全体に示すかたちとなりました。
 トヨタグループの再出発として、今後どのような動きがあるのか、世の中は注目しています。