生きている間に起きたことメモ

現役引退組のひとこと

東海道線に3時間弱閉じ込められた_2023/8/5

2023年8月5日の夜に発生したJR東日本東海道線での事故のこと。

事故を伝えた読売新聞(8月6日)

大船駅近くで電柱と接触か、東海道線運転見合わせ…乗客は線路を歩いて移動
2023/08/06 00:46


 5日午後9時45分頃、神奈川県鎌倉市台のJR大船駅付近で、乗客の男性から「東海道線の上り電車が電柱と接触した」と110番があった。乗客らは約1時間にわたって車内に閉じ込められ、消防によると、具合の悪い人が複数いるという。

 乗客によると、現場には折れた電柱が倒れており、先頭車両はフロントガラスが大きく損傷していた。大船署は、電車が何らかの原因で垂れ下がった架線に接触し、倒れた電柱とぶつかった可能性があるとみて調べている。

 JR東日本によると、電車は15両編成で、事故当時は1000人以上が乗っていた。午後10時20分頃から線路に降り、約700メートル離れた同駅方面に歩いて移動した。

 乗っていた鎌倉市の40歳代の会社員女性は「ぶつかる音がして、最初は脱線かと思った。停電し、乳児も泣いていて、騒然としていた」と振り返った。横浜市の20歳代の女子大学生は、花火大会の帰りだったといい、「窓の外に火花が見えた後、車内のクーラーも切れた。不安だった」と疲れ切った様子で話した。

 この影響で、東海道線は東京―熱海駅間、横須賀線は東京―久里浜駅間、京浜東北線磯子大船駅間のそれぞれ上下線で運転を見合わせた。

JR東日本ニュースリリース

解説は翌々日にJR東日本のサイトに掲載されたが、このリンク先、

現時点では、普通にサイトを見たら表示されないようになっているようだ。

https://www.jreast.co.jp/info/2023/20230806_ho01.pdf

 

自身の体験と意見

私自身、8月5日に東海道線で発生した事故で車内に3時間弱閉じ込められた。

乗車していたのは事故列車と反対方向(下り方向)小田原行き東海道線グリーン車

21:30頃に戸塚を発車してすぐに照明と空調が切れましたが、「一時的に切れましたが運航に支障ないため運転を続行します」とアナウンス。そのすぐ後に停止しました。
最終的には先頭車両からの降車となりましたが、降車開始は、0:15分過ぎであり。3時間弱の閉じ込めとなった。車内温度はあまりにも高く、死の危険を感じたので問題点を下記します。

1)車掌はほとんどアナウンスしない
原因を知ら馬ています。と放送したあとは、ほぼ1時間に1回程度で不安を消してくれない。
前を行く電車が電柱と衝突したため、運転できないとアナウンスがあったのは相当後。(実際に衝突したのは反対方向の電車であったが)
車掌は一時間一回のアナウンスでなく、無駄でも放送を続けるべきだ。
前の電車から順次降車開始するとアナウンスがあったのは、22:50

2)非常灯
22:15バッテリー切れで車内は真っ暗となった。バッテリーに余裕がなさすぎる。

3)トイレ
車内三箇所のトイレは停電で水が流れず溢れる状態になった。電気が切れた場合を全く想定していない。

4)換気
停電時の換気が全く考えられていない。
非常コックを開け。換気は普通車は一部窓の上が少し空くだけ、グリーン車はどこも開かない。
車内の気温はぐんぐん上がり、最後の方は耐えられない暑さとなった。
一部ドアを管理して開けるとかの発想はJR東にはないようなので、最悪の場合、ドアを開けての換気をしようと考えていた。
夜間で直射日光がないことが幸いしたが、昼間であれば最悪の事態になったと考える。

5)降車後の処置
驚いたことに線路のすぐ横にある一般道に誘導されたあとは、全くの放置となった。大船駅まで何分くらい歩くのかの知らせもない。係員に聞いたところ「次の信号を左に曲がればまっすぐだとの回答だった。」45分ほど歩いた。
駅に着いたが、座れる場所もなく、掲示も何も無し。

6)意見
運転していればいいだろう、降りた後のことはJR起因の事故であっても知らないという会社の体質がよく出ていると感じた。運転再開に気を取られて、車内に閉じ込められた数千人への人的配慮はないと感じる。

最後の降車してくださいの連絡は職員による肉声だった、この時点で車内アナウンスもバッテリー切れで行えなかったのかと推測する。
飛行機の場合、わずかな時間で畿外に出られる仕組みがあるが鉄道にはない。
会見で負傷者と気分が悪くなった人が何名とか言っていたが、そもそも乗客に確認もしないで少ない数値を発表している。
実際私に前に座っていた女性は、時々泣いていたが、降車の知らせにも動こうとせず、一緒にいきましょうと言ったが、動けなかった。彼女が自己申告するとは思えない。たまたまグリーン車アテンダントが回ってきたので、動けない状態でいることを伝えて私は降車した。
事故時の主体はJRではなく、消防・警察になるようにしないとダメだと思う。